2.新上五島町のようす
新上五島町の概要
地勢
 新上五島町は、九州の最西、長崎県五島列島の北部に位置し、中通島と若松島を中心とする7つの有人島と60の無人島から構成されます。
 北は海上0.6Kmを隔てて北松浦郡小値賀町に、南は海上1Kmを隔てて五島市奈留地区に面しています。
 総面積は213.82平方キロメートルであり、地形は全般に細長く、けわしい山が連なり、平地は海岸沿いにわずかに広がっている程度にとどまっています。大きな河川はなく、ほとんどの河川とも急な流れで長さも短くなっています。全長が短く、林道の整備、針葉樹の植林により、保水能力に乏しい状況です。
気候
 本町の気候は対馬暖流の影響で温暖です。毎年、台風の通り道となっており、年間降雨量は約2,000mmと全国平均を上回っていますが、大半は6月の梅雨期から9月の台風期の4か月に集中しています。
人口
 令和2年国勢調査で17,503人です。平成27年と比較して2,215人【11.2%】の減少となっています。急速な減少傾向が続いており、減少率は県平均を上回っています。
 現状のまま推移すれば、今後も減少傾向を確実にたどると考えられ、令和22年には9,000人前後になる状況にあります。
 これは、出生数が低下していることのほかに、若い人の地域外への流出が最大の要因です。
 このため、本町では地域資源を生かした魅力ある産業の活性化や、様々な方々が安心して日々の生活を送ることができるよう地域における課題に対応した医療体制の充実・連携を図ります。また、次代を担っていく子どもたちが「このまちに生まれてよかった、住んでよかった」と思えるよう愛着と誇りをもてる教育活動を進め、若い世代が定住する活力ある本町の実現を目指します。
 ※合併時【平成16年8月1日現在)の住民基本台帳の総人口は26,828人です。
 ※参考資料 新上五島町第2次総合計画
町村合併の歴史
 町村制が施行された明治22年4月1日、上五島地域は若松村、日ノ島村、青方村、浜ノ浦村、魚目村、北魚目村、有川村、奈良尾村の8村で構成されていました。その後、昭和に入って、青方村、有川村、奈良尾村がそれぞれ町制を施行しています。【青方町、有川町、奈良尾町】
 また、全国的に市町村合併が促進され、「昭和の大合併」と呼ばれた昭和30年代には、上五島地域でも合併が進み、若松村と日ノ島村が若松町に、青方町と浜ノ浦村が上五島町に、魚目村と北魚目村が新魚目町にそれぞれ合併しました。
 そして、平成16年8月1日、5町【若松町、上五島町、新魚目町、有川町、奈良尾町】が合併して、新上五島町が誕生し、現在に至っています。